2010年 11月 10日
実りの秋
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友人の秋吉さんは、農薬や科学肥料に頼らずに柿を生産しています。
それはとても難しく、大変手間の掛かる作業を強いられるそうです。
実りをいただく側として一番に感じることは、
日頃、近所のスーパーで目にする柿は、実にキレイなオレンジ色をしていますが、
秋吉さんの柿と比べると、なんだかケミカルでプラスティックの人工物のように見えてしまうことです。
実際には、その姿は凛々しく、美しいと感じますし、
何よりも味は格別なので、とても残念です。
味の表現は難しいですが、サクッとした独特の肉質を持ち、果汁が多く食味が極めて良い甘柿です。柿にも西洋梨のような種別があるとすれば、それに当たるように思います。
「キレイ」という言葉は、衛生的であるという意味を含んでいますが、
「美しい」ということは、心を動かす何かと結びつきます。
時に、外国人が、日本の街並をキレイ(clean)と評することが多々あります。
溢れるメーカー住宅は、衛生的でキチンとしてはいますが、美しさとは縁遠くなっているのかもしれません。流通建材の多くは、スーパーの柿と似ています。
私も、秋吉さんの柿のように、
風合いが美しく、住み心地の美味しい住宅を造っていきたいと、
その柿をいただきながら思いました。
秋吉さんの柿は、こちらからご購入頂けます。柿乃屋
大変お薦めです。
by swerve
| 2010-11-10 01:50
| 食